カキナクルー

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「振り返ればパッツィーニ」 セリエ12-13 ミランvsラツィオながら観

ミランvsラツィオながら観。3位のCL出場権をかけたユーべvsナポリの天王山にも負けずこちらも絶対に負けられない戦い。ゆえに失点を恐れてお固い展開になるかな、と思いきやなかなかどうして両者ともオープンに攻め立ててかなりスリリングな試合に。

しかしそうなると前線のタレント力に勝るミランに少し分がある。残念ながらこの日はバロさんが怪我でお休みだが、このチームにはパッツィーニがいる。エルシャーラウィが仕掛け、パッツィーニがフィニッシュという形で何度も危険なチャンスを作った。

15分にはエルシャーラウィの突破をカンドレーバが手で止めてしまい一発退場。それまではどつきあいが続いていたがここからはミランの一方的などつきショーに。40分にはアバーテのシュートのこぼれ球をエルシャ、パッツィとつないでミラン先制。4分後にはCKのこぼれ球にプリンスがつめて2-0。

一人少なくなった上に2点差までつけられてはいかんともし難い。60分にはラツィオDFの不用意なクロスをパッツィーニがかっさらい、そのままミドルで叩き込んで勝負あり。バロさんの不在を微塵も感じさせない活躍でミランが重要な3位決戦で勝利を収めた。

これでミランがラツィオを抜いて3位に浮上。CL出場権どころかストレートインとなる2位のお尻まで見えてきた。実際ミランの年末ごろからの勢いはすさまじく、バロさんの獲得もうまくハマって、バルサも破るしちょっと止められない雰囲気が漂っている。アッレグリにも名将としての風格が出てきた。

逆にラツィオは年末ごろから急ブレーキ。きっかけはやはりクローゼの怪我。良くも悪くもクローゼ頼みだった感は否めず、アウェーで3試合連続3失点という守備もまずい。シーズンが進むにつれ層の薄さが露わに。いろんな意味でミランにはちょっと手が届きそうにない印象が残る試合になってしまった。