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カキナクルー

観た試合の感想なんかをテキトー勝手に書き殴ります

ウェールズだって進化する 【ユーロ16 グループB第1戦 ウェールズ対スロバキア】

さてさて。

 

念願のユーロ初出場を果たしたウェールズと、分裂後としてはこちらも初出場となるスロバキアの対決。

 

ウェールズはフォーメーションを見てまずビックリ。イギリスの国と言えばフォーフォーツーというイメージがあるけど、コールマンは5バックに近い3-4-3を敷いてきた。前線の3人はベイルを真ん中に、左ラムジー、右ジョナサン・ウィリアムズ。ベイルがトップに張り続けるわけがないので、実質ゼロトップ。そもそもラムジーをウイング気味に使ってる時点で驚きなのに、意外だらけの布陣だ。
基本コンセプトは堅守なんだろう。デイビス、チェスター、A・ウィリアムズの4、5、6とキレイに背番号が並んだ3バックが手強そう。そこにウイングバックも絡めてガッチリ守り、カウンターではベイルの攻撃力を爆発させる。でも展開次第ではアレンやラムジーがボールを動かしてポゼッションフットボールも出来る、となかなか見応えあるチームに仕上がってる。
先制したのもウェールズ
10分にベイルがフリーキックを直接ぶちこんだ。記念すべきウェールズのユーロ初ゴールは誰もが納得するウェールズの英雄のものに。

 

対するスロバキア。ものの本によると、武器は必殺のカウンターらしいけど、ラインの低いウェールズにボールを持たされて、良さを消されてるご様子。ボール支配率はスロバキアの方が上。でもガッチリ固まった守備ブロックを前に勝ち目のない戦いを挑まされてる感じ。
それでもウェールズに追加点を与えず、粘った61分、マクがスピードを生かしたドリブルでラムジーとエドワーズをぶっちぎって、途中出場のドゥダにパスを送ると、エリア内で落ち着いてDFをかわしウェールズに流し込んだ。
ドゥダはまだ弱冠21歳。スロバキアの希望の星らしく、なるほどあのワンプレーを見ただけで、期待したくなる気持ちが理解できる。いわゆるユーロ名物の「掘り出し物」ってやつで、今後どんな活躍をするか楽しみな選手。

 

追いつかれたウェールズは実は先制点以降、これといったチャンスを生み出せてない。3トップの一角、22歳のジョナサン・ウィリアムズの起用もコールマンの意外な一手のひとつだったらしいんだけど、ここはあまり機能してなかった。追いつかれて慌てたコールマンはすかさず彼に代えてロブソン・カヌーを投入。実に英国らしい9番タイプのセンターフォワードがようやく現れた。
結果的にこの采配がウェールズに勝利もたらすことに。
81分、レドリーがバイタルのラムジーに縦パスを通し、ごりごりエリア内に。少し右でフリーになっていたカヌーがパスを直接流し込んで、ウェールズが勝ち越した。

 

ということで。
この1点が決勝点となり、ウェールズがユーロの最初の試合で勝ち点3をゲット。
ウェールズが3-4-3にゼロトップを採用する時代になったんだなぁ、としみじみ。そりゃ自分も歳をとるわけだ。
それで結果が出てるんだから素晴らしい。ユーロ出場という長年破れなかった壁を超えることができたのにはそれ相応の理由があったと納得させられた試合。
追いつかれはしたものの、その後きっちり勝ち越してるし、今後も期待できそうな内容。ダークホースの最有力候補はここかもしんない。
スロバキアも負けはしたものの、内容は悪くなかった。ユーロの面白さは予選を突破する難しさに支えられてると実感する。1点目を呼び込んだマクのドリブルといい、そこここに必殺と形容されるカウンターの威力はみられたし、イングランド相手に大番狂わせも十分ありそう。