カキナクルー

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「避けられたはずの油断」 プレミア13-14 ストークvsシティながら観

ストークvsシティながら観。シティはCLを睨んで大量に選手を入れ替え。ネグレド、ヨヴェティッチ、ナスリ、ミルナーロドウェルらがこぞって今季初スタメン。怪我のコンパニはまだまだ帰ってこず、急遽獲得したデミチェリスも早速怪我して、CBのコンビはナスタシッチと本職でないハビガルシア。

一方のストークは7年続いたピューリス政権が昨季終了。新監督のマーク・ヒューズはアダム、エヌゾンジらを中心にパスを繋ぐサッカーでこれまでのストーク像からの一新を図っているそう。まぁデラップももういませんし。少しさみしい気もするけれど、新ストークがどんな風になるかは素直に楽しみ。

シティはブリタニアスタジアムで4年連続引き分けているそうで。試合はそんなジンクスを裏付けるようにシティが苦戦。これまではジェコやネグレドの高さ、フィジカルを武器に、ナバスのクロスやポストプレーからのアグエロ、シルバで良い形を作ってたけど、ストークご自慢の固さでここを封じられる。

シルバがいたら別の形も模索出来たんだろうけど、いかんせんピッチ上には今季初出場の選手ばかり。攻撃はパス中心に変わったけど、守備の強さは変わらず、ガッチリ固めた守備ブロックの隙を見出せず、どこをどう攻めていいか分からない状況。

ナスリはまだまだ頼りにならない。頼みのヤヤも周りが馴染みの薄い人ばかりではどうにも出来ず、ロドウェルはまだ期待の若手の域を出ず、今季初出場のヨヴェティッチはそんな人たちに囲まれて所在なさげ。

一方のストークはシンプルにパスをつないで縦に攻めてていい感じ。シティに守備のミスもポロポロと出て、チャンスの数でいえばストークの方が圧倒的に多い。でも、最後の最後で決めきれずスコアは動かないまま前半終了。

後半に入っても流れは変わらず。深刻な状況はさすがのペジェでもハーフタイムだけで修正出来なかったよう。63分にヨヴェティッチはアグエロに代えられて、ほろ苦いデビュー戦。まぁチーム自体が死んでる今日のような試合では評価しにくい。71分にはナスリに代えてナバス。でもまだ流れはストーク。

シティが自滅してくれてチャンスもたくさん。ストークとしても早いとこ一発食らわせて試合を決めたいけど、ゴールだけが入らない。ウォルタース、ジョーンズとも能力は高いけど決定力は。。。 そのジョーンズは73分に負傷交代。81分にはフートが競り合いの衝撃で一時意識を失うというハプニング。

マーク・ヒューズはついてないのか、詰めが甘いのか。でもシティ相手に準備万端、モチベーションも充分に臨んで見事に強豪を苦しめた。最後まで勝とうとしていた気力も素晴らしい。 ということで試合はスコアレスドローで終了。主役はホームのストーク。ヒューズの挑戦はなかなか順調に進みそう。

一方のシティは早くも1敗1分。ストークの現状と過去のデータをキチンと分析出来てれば、ここまで戦力を落としていなかったはず。2節目以降苦しい試合が続いているペジェだけど、これまではコンパニという言い訳が出来た。でもこの日はいいところが一つもなかった。手腕が疑われる試合になったろう。

気を取り直して挑むCLのGL第1節、対プルゼニュ。CSKAモスクワバイエルンと手強い相手が控えているだけに絶対に落とせない一戦。この日のマイナスを取り戻すためにも、1週間後に控えたマンチェスター・ダービーに備えるためにも、鬱憤を晴らすような気持ちいい試合を期待したい。