カキナクルー

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「逆転のベンゲル」 プレミア12-13 ガナーズvsノリッチながら観

ガナーズvsノリッチながら観。前週に2ゴールを決めたロシツキはハムストリングを痛めたとかでベンチ外。ホントにもうこの人は。代わりにウィルシャーが復帰したからいいけれど。ただこの人も怪我がちでイマイチコンディションが上がらず、この日も目立った働きが出来てない。

ここ最近キレが戻りつつあるロシツキのプレーを見てるからなおさら。やっぱりこの中欧のファンタジスタと比べると英国製の10番は味わいに欠けるというかお固いというか、まだ若いからいいけれど、もっとプレーにウィルシャーたる臭いみたいなものを出して行ってほしいところ。

そんなウィルシャーに比べ悪い意味で目立ったのがジェルビーニョ。運動量は多くガナーズの中では一番ダッシュしてくれるけど、ボールをもらったあとのプレーの選択のセンスが悪く情けない形でボールを失う場面が続く。サポートに入る度ガッカリさせられる周りのため息すら画面越しに聞こえてきそう。

カソルラもなんか左サイドに落ち着いちゃって冬までのような躍動感が薄れつつあるし、地味にジルーも点を取ってない。ということでチャンスはそこそこ作れているのにゴールが遠いガナーズ。前半はスコアレス、後半が始まっても同じような展開が続いていると後半11分、CKから失点という嫌な流れ。

ベンゲルはたまらずウィルシャージェルビーニョに代えポドルスキと怪我明けのウォルコットを投入するけどジェルに罹っていた病気はポドルスキに伝染し、シュートは放てど放てど枠の外。ポテンシャルは確かなものがあるけれど、そらこれではベンゲルに信頼されないのもうなずける。

一時はCL出場は絶望的と見られていたけど、ベンゲルお得意の終盤の脅威の粘りで気づけばこの試合に勝利すると4位に浮上というところに。その粘りの正体は先制してからの逃げ切りにあったが、この日は逆の立場。さすがのベンゲルも残留争いに片足つっこんだクラブのドン引き戦術を崩すのは厳しいか。

と思われたが40分エリア内でジルーが引っ張り倒されPKゲット。これをアルテタがなんとか決めて1-1。その4分後サニャに代わって出場していたチェンバレン君がエリア内縦の突破から折り返し、これをジルーが押しこんで2-1と、あれよあれよという間に逆転に成功。

ロスタイムにはポドルスキが綺麗なターンからゴール右隅に流し込む技ありシュートで3-1と、終わってみればこの日も接戦を制しての勝利。これでスパーズ戦の敗北から4連勝で、一時7も離れていた勝ち点差はいつの間にかひっくり返り、現時点で1差のリード。うーむ、これがベンゲル力というものか。

追ってヨシ、追われてもヨシと何でもアリになってきたガナーズ。ただこの逆転劇に喜んでいる暇もなくミッドウィークには、いまだCLに望みをつなぐ勝ち点55で6位のエヴァートンとの試合が待っている。シティには勝利、スパーズにはドローと激戦を続けるタフな相手、面白くならないわけがない。

ということで、ロシツキもこの試合には復帰できるそうだし、この人を中心にベンゲルらしいフットボールで英国らしいエヴァートンに真っ向からぶつかるガチンコを希望しつつ、今日はおやすみなさい。