おかえり、蛍
イングランドがいつものイングランドしている間に、蛍復帰のニュースが。ぶっちゃけ予想どおり。曜一朗といいアーリアといい、セレッソにいるとなぜか海外挑戦への思いが大きくなるらしい。ただ、膨らんだ思いがしぼむのも早いらしく、みんなすぐに帰ってくる。
蛍が曜一朗と決定的に違うのは、相応のオファーがなかったこと。海外のクラブに目をつけられてオファーをもらったんじゃなく、海外のクラブに行きたいから実質逆オファー的な形で引き取ってもらえるとこ探したんだろう。だから、降格ほぼ不可避のクラブからしか声がかからなかったし、蛍も喜んで行った。
そうまでして海外に行きたかったはずなのに、失敗するとすぐに出戻る。そこに自分はもやもやする。送り出す方も気持ちに区切りをつけて送り出してんのに、歓迎されるからとへらへら戻ってくるその性根。男が一度覚悟を決めて海を渡ったなら結果出すまで戻ってくるな、という思いは正直ある。嬉しいけど。
分かりやすい成功例は本田。Jリーグにいては伸び代がなくなると、オランダ2部からのオファーでも躊躇なく挑み、CSKA、ミランと着実にステップアップしていった。その間、日本に戻るという選択肢は本田の中にみじんも存在しなかったろう。海外挑戦するとは本来そういうことだ。おかえりなさい、山口蛍。