「素材を生かすセレッソ流」 2014 J1 セレッソ対レイソル
バーゼル戦を耳で聴きながらセレッソ戦を振り返る。スタメンはシンプルな4-4-2。大熊さんは就任会見で、これまでの監督が作り上げたチームを大きく作り変えるつもりはない、と言ってたけど、フォーメーションからペッツァイオリのカラーを消してきた。
— myrowka (@my_rowka) 2014, 9月 13
布陣だけでなく、選手起用でも独自の色を出してきた。フォルランベンチ。カカウに至ってはベンチ外。代わって2トップを構成するのは永井と健勇の生え抜きコンビ。あぁ、やっぱり大熊さんはユース出身のの監督だわ、とこの選択だけで伝わってくる。
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セレッソファン的には熱すぎるチョイス。ぶっちゃけフォルラン、カカウといったネームバリュー先行の起用が最善なのかという疑問もあった。そこへ真っ向からチャレンジをした大熊さん。その意気やヨシだけど、今度はその判断が正しいことを結果で証明しなきゃいけない。
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試合を観てるとその意図もよく分かった。2人とも前線から激しくプレッシングをかける。これが大熊さんの求めていること。それらは峠を越えた選手には望めるもんじゃない。Jでの初陣。これからのセレッソに必要なものはなにか。長居に駆けつけたサポーターに向けた簡潔なメッセージだったとも思う。
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試合はセレッソが主にボールを保持しながら進めていた。岡野社長は会見で、残留に向けた現実的な道を辿る的なことを言ってたので、守備的な戦い方を覚悟はしていたけど、さすがに最初からセレッソらしさを封じるような真似はしなかった。
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攻め方もシンプル。ポストプレーも出来る永井と健勇にボールを当てつつ、サイドにはドリブルが得意な南野と楠神を配してチャンスがあれば個人技で崩す。縦に速く攻めたいときは扇原が正確なボールをフィードして、と、選手たちの良さをシンプルに生かすサッカー。そのためのシンプルな4-4-2。
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なんだ、こんなことでよかったのかと拍子抜けするシンプルなセレッソのサッカー。ポポとペッツァイオリは戦術に縛られすぎていたのかもしれない。ただ、それも結果が伴っての話。チャンスは作るもののゴールが生まれない。ヤキモキしていた前半終了間際、酒本のFKを健勇がヘッドで押し込み先制点。
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何度見返してもふつくしい酒本のキックの放物線。それを点で合わせ落ち着いてGKの反対側へ流し込む健勇のヘッド。選手が自分の武器を真っ向から振り抜いて生まれたゴール。この気持ち良さはいつぶりだろう。そうよ、こんなことでいいんだよ。今までは無理をしすぎた。難しいことを狙いすぎてた。
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後半からはレイソルに押し込まれる展開。でも、これでいい。これまでは前に出過ぎた。1点リードしてるのに2点目を果敢に狙いすぎてた。でも、そんな驕った戦い方は16位のチームには許されない。大事なのはスタイルではなく勝ち点。ペッツァイオリが更迭されたのも要するにそういうことだと思う。
— myrowka (@my_rowka) 2014, 9月 13
1点リードしてるんだから、守り抜いても勝ち点3。でも、確実なものにするため、もちろん追加点は欲しい。落ち着いてレイソルの攻撃を弾き返しながら2点目を狙うセレッソ。燃えるは永井。後ろでボールをつなげるレイソルに猛烈に前からプレスをかける。
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気迫あふれるプレーは前から定評があった。誰よりも走る。走って走って走りまくる。それが永井の持ち味。でも、それだけじゃダメ。FWはゴールを奪ってなんぼ。これまでなんだかんだで出場機会はあったもののJではノーゴール。さすがにそろそろ点が欲しい。誰よりも永井が欲しがっているはず。
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そして63分、その時はやってきた。エリア内、楠神のボールを受けた永井がDFを背負いながら粘りに粘って振り向きざまにシュート。ループ気味に放たれたボールはそのままレイソルゴールに吸い込まれた。待ちに待った永井の長居初ゴール。
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正確には天皇杯で決めちゃってるけど、あちらは今キンチョウスタジアムだし、ということで。スタイリッシュじゃないゴールも永井らしい。シュートを放ったあと、倒れこみながらガッツポーズも永井らしかった。
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これまでは運動量が多いということでサイドを任されることも多かった永井。でも、前線からの激しいチェイシング、粘りっこいポストプレーは永井のFWとしての適性を改めて示すものだった。布陣を4-3-3と設定し、出来そうなポジションに順に選手をはめていけば永井はウイングにも収まるんだろう。
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でも、そういう観点じゃなく、永井を一番生かせるのはトップ。だから今日は2トップ。そう判断し、実際結果ももたらした大熊さん。あ、やっぱこの人はセレッソの監督だわ、と確信した瞬間だった。灯台下暗し。
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その後は落ち着いて時計を進め2-0で勝ちきったセレッソ。勝てたこともそうだけど、完封で試合を終えれたことも自信になったはず。そもそもこれまで点を取られ過ぎていた。守備の戦力は昨季と変わらないはずなのに。これもポポたちが難しいことを狙いすぎてたと思う理由。シンプルに守りゃいいのよ。
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素材を生かす。大熊さんのベクトルは存分に伝わった90分。生え抜きが多いのも、らしいし嬉しい。ジンヒョン、シャケ、マル、達也、タカ、タクミ、健勇、リョウ。8/11。多分、ホタルが怪我じゃなかったらこの中にいたはず。誇らしいじゃありませんか。
— myrowka (@my_rowka) 2014, 9月 13
ただそれだけで勝ち抜けるほどJリーグも甘くないはず。次は大阪ダービー。ミッドウィークには降格争いをする名古屋とやって、すかさず週末には首位のレッズ戦。勝たなければいけない試合はまだまだ続く。その中でもちろんフォルランやカカウの力が必要となる時も来るだろう。そのためにとった大戦力。
— myrowka (@my_rowka) 2014, 9月 13
要するにおもしろくなってまいりましたということ。ペッツァイオリ更迭のタイミングもドンピシャだったと痛感した。降格のピンチなのに攻めダルマのままリーグ終盤に突っ込んでたらと思うとそらおそろしい。手遅れにならないギリギリ、チームをひっくり返すために絶好機がまさにこのレイソル戦だった。
— myrowka (@my_rowka) 2014, 9月 13
そのチャンスをしっかりものにした大熊さんに何度でも伝えたい感謝の言葉。あんなに気持ちいい桜満開は久しぶりだった。
— myrowka (@my_rowka) 2014, 9月 13