カキナクルー

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「続・ペジェグリーニの掌の上で」 CL12-13 マラガvsドルトムントながら観

マラガvsドルトムントながら観。リーガ失点数2位を誇る守備が自慢のマラガは、CLではもはやお馴染みトゥラランとイトゥラのゴリゴリ守備的ハーフコンビをドブレピボーテに据えて、レヴァやらゲッツェやら強烈なドルトムントの攻撃陣を迎え討つ。

レヴァンドフスキの身体の強さは相変わらずで、フィジカルには自信のあるウェリントンをもちぎってみせて、ロイスやらゲッツェはヒョイヒョイ動き回り、そんなスピードの中でもポンポンとパスをつなげてくるからドルトムントはさすがに強い。

これには好守が自慢のマラガも後手に回るが、こっちはこっちで相変わらずカバジェロが神がかったスーパーセーブを連発するし、ゲッツェがチャンスを外し続けてくれるしで、なんとか失点は免れている。攻撃の場面ではイスコとホアキンがキレてるから、気持ちよくパスをつないでゴール前まで攻められる。

でも、こちらもこちらで最後フィニッシュの精度を欠いてゴールが決められない。どちらも決めきれないまま試合は後半へ。ただ後半に入っても一向にゴールは入らない。特に物足りないのがドルトムント。前半は意気軒昂に人数をかけて前がかりに攻めていたのに、時間が経つにつれしおれてゆく。

おっさん揃いでねばっこいマラガ守備陣に嫌気したのか。そのおっさん達も序盤はドルトムントの若さに振り回されていたが、徐々にその若者たちを自分のペースに巻き込んで、ラ・ロサレダの完全ホームの雰囲気もあいまり、気がつけばドルトムントの存在感がほぼ消えかかっている。

ここがやっぱりドルトムントの悪い意味の若さなんだろう。途中で流れを変えれる選手もいない。ロイスに代わって入ったシーベルは適当にシュートを放ってばっかだし、あげくクロップまでボランチのケールに代えてどちらかというと守備的なハーフのベンダーをいれてくる始末。

アウェーゴールは諦めました、と言わんばかりの采配に「正気ですか?」と問いたくなるが、その真意は一週間後には分かるだろう。ということで試合は0-0のまま終了。終わってみればやっぱりペジェグリーニの掌の上で転がされていたような、そんなカンジのする90分。

結局マラガもノーゴールだったが、多分ペジェは「アウェーゴールじゃないならいらないよ」と答えるだろう。やっぱり勝負はセカンドレグだ。今頃ホームで前がかりになるドルトムントをどう料理してやろうかと舌なめずりしていることだろう。この日も点こそ奪えなかったが前線の動きは悪くなかったし。

問題は守備陣。この日守備の要のウェリントンとイトゥラがタルヘタアマリージャをもらって累積警告で次節欠場。特にウェリントンはセットプレーでも強力な武器なだけに余計痛い。ただこんな時のために冬にルガノをとったんだろうから彼の奮起に期待するしかない。

一方ドルトムントは次勝てば勝ち抜けだから分かりやすいといえば分かりやすいけど1点でも取られればドローは負けだから、なんだかんだでこの日のノーゴールは重くのしかかるだろう。するするとペジェの手が己の首にかかっていることを感じてるだろうクロップの90分は苦しいものになりそうだ。