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カキナクルー

観た試合の感想なんかをテキトー勝手に書き殴ります

「闘うファンタジスタ」 セリエA12-13 ボローニャvsユーべながら観

ボローニャvsユーべながら観。首位の座を固めたいユーべは12位のボローニャと対戦。ボローニャは順位表でこそ下の方だが、新年に入ってからはジラルディーノディアマンティのコンビがハマりここ最近3連勝中という曲者だ。

試合はユーべが相変わらず固くスローペース。このチームは点を取りに急がない。これという決まったゴールパターンがなく、ピルロを中心にゆっくりボールを回しながら、いろんな方法で点を取る。そんな不安定なカンジで大丈夫かね、とも思うが終わってみれば勝ってるから不思議なチームだ。

今日もそんなカンジで主導権は握るものの中々得点は生み出せずゴールレスで後半へ。そんなユーべの隙みたいなものにつけ込みたいボローニャは後半からディアマンティがギアを上げてユーベゴールに襲いかかる。個人的にユーロ以来はじめてじっくり見たが、このディアマンティという選手がとにかく良い。

キック精度もいいし体も強いしアイデアも豊富。いわゆるファンタジスタと呼ばれるタイプの選手だが、他と決定的に違うのが良い意味で泥くさい。ファンタジスタといえば優雅で華麗というイメージがあるが、彼はとにかくチームの勝利のために体を張って走りまくる。背中で語るタイプのファンタジスタだ。

本格的なセリエAデビューが24歳という遅咲きの彼。その後もクラブを転々としボローニャにやってきたのは2年前だけど、まるで10年来のバンディエラのようにチームを引っ張り、攻撃を牽引している。あのユーべ相手にも本気で勝利を奪おうとしている闘う男、ディアマンティ

しかし彼一人で戦い勝てるほどユーべは甘くない。ディアマンティのFKからジラルディーノが頭で押し込むもののオフサイドなんて惜しい場面もあったけど、そういうチャンスを決めきれられずにいた61分、マルキージオの縦パスをヴチニッチがうまく反転しながらトラップし、そのまま流し込んで1-0。

実は数十数年ぶりの4連勝がかかっていたボローニャ。歴史的瞬間を期待してきたサポーターのためにも、と一人奮闘するディアマンティだが、それでも残酷なまでにユーべは強い。73分、今度はヴチニッチの縦パスにマルキージオが抜け出し、綺麗に流し込んで2-0。勝負はほぼ決まってしまった。

それでもディアマンティは諦めない。2点ビハインドなのになぜか相棒のジラルディーノは下げられても、それじゃあ俺が!と直接FKで強烈なシュートをぶち込んで見せるが、これもブッフォンに落ち着いて弾かれる。ユーべはやっぱりユーべ。しっかりリードを守り切り勝ち点3を手に入れた。

ということで。ユーべはホントそつがない。特にマルキージオの働いてほしい時に働ける力は世界一じゃなかろうか。ピルロにばかり目がいきがちだが、この人のおかげで今のユーべの強さは成立している。ヴチニッチのアイデアと繊細さも格別。ある意味ディアマンティと対象的なファンタジスタともいえる。

一方のディアマンティは残念。結果こそ残せなかったがその奮闘ぶりに満足して帰っていったファンも少なくないだろう。こうした選手がいるって素敵なこと。29歳と市場ではもはや高齢だが彼のような選手にトップクラブでガンバってもらいイタリアを代表して欲しい。