カキナクルー

観た試合の感想なんかをテキトー勝手に書き殴ります

「インテルの今」 EL12-13 スパーズvsインテルながら観

スパーズvsインテルながら観。EL屈指の好カードはインテルがスパーズに0-3ボロ負け。インテルひどし。この一言しか出てこない試合。最近の両チームを見てれば意外な結果ではないけれど。でもバルサミランのようなこともあるわけで。期待半分不安半分で観てみたらもうホントインテルひどし。

インテルは嫌な流れが続いてて。カターニャ戦の大逆転劇で払拭できたと思いきや。真の強者と対峙するやもうボロがあちこちから出てきて手がつけられない。スパーズのスピードにはついていけず、競り合いでは簡単にマークを外し、攻撃のアイデアもなければせっかくのカウンターのチャンスもふいにする。

セリエではミランやラツィオと3位争いを繰り広げ、そのミランがバルサに完勝して、まだまだヨーロッパのビッグクラブを装っていたけれど、プレミア3位のチームにこうも何もできず敗れたんなら、見て見ぬ振りをしてきたインテルの現状を直視せずにはいられない。そういう意味では残酷でもあった試合。

なんか少し悲しくもあった。あぁ、インテルはもうあのインテルじゃないんだなぁって。昔はインテルにいたはずのクラックは英国の中堅だったはずのクラブにいて、インテルにはその中堅クラブにいそうな選手ばかり。欧州で起きてる大きな流れに当然フットボールも飲み込まれ、もみくちゃにされてる感覚。

それも徐々に受け入れていかなければいけない現実なんだろう。そうなんかセンチメンタルにもなるほどのボロ負けだった。期待のコバチッチも何もできず。でもコバチッチだけでなく他の選手も何もできなかった。さながらプレミアで今波に乗るスパーズのショータイム。その俎上でなすがままのインテル

それだけスパーズが強いということでもある。ベイルの1点目は圧巻。ジャンプ一番ヘディングシュート。トップ下でプレーするようになり空中戦も強くなって、いよいよクリロナじみてきた。レノンはスピードでDFの裏を取りゃ、デフォーは積極的にシュートを放ち、シグルズソンがよくつめる。

ビラスボアスとストラマッチョーニの若年監督対決でもあった勝負は100:0でボアス。まぁ経験値から言えば当然の話で、ポルトやチェルシーでのことを活かせてるボアスと、内部昇格で監督に就任し経験のなさから現状に何も手を打てないでいるストラマッチョーニ。この結果はそういう意味でも当然か。

ただそういう状況なら昔はすぐにクビを切ってたモラッティが今は何もしていないのも時代を感じる。辛抱強くなったといえば聞こえがいいが、今の現状を見る限り、監督を変えないのではなく、変えたくても変えられないように思えて仕方ないからやっぱり今のインテルはもう昔のインテルではないんだろう。